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  ほけんだより 

嘱託医 高橋 肇先生から


2025年 5月

 

 桜も咲き、暖かい季節になってきました。スギ花粉の飛散は減ってきましたが、中国から黄砂やPM2.5が飛散続いています。晴れて風の強い日はマスクをして、長時間の外出は控えてください。花巻地区では小中学生、高校生や大人の百日咳の流行が続いています。感染性胃腸炎や溶連菌感染症も引き続き流行中です。


  今月は
  「百日咳」
         
についてのお話をします。


 

 去年の12月に中部地区(花巻、北上、遠野など)で百日咳の報告が増え、今年に入っても流行が続いています。乳児期から百日咳を含む混合ワクチンを1歳までに4回接種しますので、幼稚園児や保育園児はかかりにくいのですが、小学生以上では免疫抗体が低下し感染する可能性があります。罹患しても軽く経過するため、発作性の細かな咳が長く続き(10回以上)、夜間でも落ち着きません。発熱や鼻水はありません。

 おとなでも感染することがあり、早めの受診をお願いします。

ワクチンを接種していない2か月までの乳児は要注意です。少しでも治療が遅れると、咳きこんで呼吸が止まる(無呼吸)になり大変危険です。最近は中国で流行していた抗菌薬が効きにくい「マクロライド耐性株」が国内でも増加しており、治りにくい(流行が収まらない)要因の一つと考えられます。

  

村上保育士 2025/4/30更新

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